2011年12月1日木曜日

滞在許可証という名の足かせ

フランスで私たち外国人が生活していくためには必ず
滞在許可証なるものが必要です。
��日本での外国人登録証のようなものでしょうか)
その人のコンディションによって種類や期間が色々あるのですが
学生の場合大体1年ごとの更新ということになり
私たちEU人の家族の場合は最長で10年です。


↑こういうもの

突然なんですが、昨夜お友達のお父さまが亡くなられました
数日の入院であっという間に亡くなられたそうです。
タイミングの悪いことに、その友達はなんと滞在許可証の更新中でした。
レセピセ(仮滞在許可証)もなく、ランデヴ待ちの状態。

すなわち国外に出られない(出れるけど帰ってこれない)状態。

期限が切れているのに更新しなかったわけではなく
何もかも手際が悪いフランスでは滞在許可証更新&発行
までの道のりはかなり長いようです。

しかも、関係部署に「身内の不幸があって」と言っても
何も特別なことはできないと言われ、もう一度他の人に同じ事を言ったら
あっさりと国外に出れる書類を貰ったと。

(この担当する人の運によって結果が違うというのも
とても驚きますが実際にすごく頻繁にあることなのです)

という訳で、最期には会えなかったものの
無事国に帰れることになった彼女
日曜日の飛行機でパリを発つことになりました。
明日会うんだけどなんて言葉をかけたらいいのかな・・・

彼女が住んでいる「外国」が日本ならまた状況は違っただろうな、とか
彼女のお父さんがもっと早く病院に行ってたら・・・
と「たら」を考えだすとキリがないのですが
私たち海外に身を置いているものは、いざというときには
会えないかも・・という覚悟をしておかなければいけませんね。

里帰りするたびに老いてるのを感じる親や祖父母
生きてる間にできる限り一緒の時間を過ごしたいな。